コインケース(スタンダード_黒×黒_黄ステッチ)のコインケースです。
染色した以外は、ナチュラルの作製時と材料・作製方法は基本的に同じです。
今回は、ポイント3の、
「フタの位置を確認後ホックボタンを付ける」 について、少し書きたいと思います。
なぜ、フタの位置を確認してから、最後にホックボタンを付けるのか?
答えは、簡単です 完成度を上げるため です。
でも、型紙通りにホックボタンを付ければいいんじゃないの?
って思いますよね、、、、
たしかに、全て機械のように正確に切り出して、組み立てれば、それでいいと思います。
(機械が作る革製品は、人の温もりや感動があまり感じられないですよね^^;)
せっかくなので、手作りにこだわりましょう~♪)
でも、人が作るので、どうしても 誤差 が発生してしまいます。
職人の方は、ある程度正確に切り出すことができるかもしれませんが、初心者の方は(当たり前ですが)当然、誤差が大きくなります。
・型紙から革に写す際の誤差
・革を裁断する時の誤差
・接着する時の誤差
・菱目を打つ時の誤差
・手縫いをする時の誤差
・コバを染色したり磨いたりする際の誤差 等々
いろんなところで誤差が発生します。
初心者の方は、一つ一つに誤差が発生しやすいので、最終的な誤差はかなり大きな物になる可能性があります。
これらの、誤差が積み重なると、型紙の通りの位置であっても
「なんか左右が対称じゃないな~」
とか、
「ビミョウにバランスが悪いな~」
ということになってしまうんですよね、、、
とはいえ
やり直しが効かないのが、レザークラフトの難い(ニクイ)ところです^^;)
でも、誤差 が発生することを真摯に受け止め、バランスが取れた位置で、ホックボタンをつければ、
(型紙通りにホックボタンの位置を決めてしまい、どうすることもできないで状態で完成させるより、)
最終的に完成度が高い作品になると思いませんか?
だから、
フタの位置を確認して最後にホックボタンを付ける、、、
のです。
でも実はこれ、初心者の方でなくても、言えることではないかと思います。
(私の先生も30年以上のキャリアがありますが、誤差が出ることを認めていらっしゃいます)
人の手作業だから当たり前ですね、、、
機械じゃない、人の手によるモノづくり だから価値があるんですよねo(^^)o
いかがでしたでしょうか?
コインケースの作製ポイントを5回に渡り書いてみました。
通常の本などにあるハウ・ツーやノウハウも重要ですが、モノづくりは、考え方が大切 だと思います。
今後も、ひと味違う記事を書いて行こうと思います。
ぜひ、参考にしてくださいね(^^)v
(参考になりましたでしょうか、、、^^;)